講座 人権ゆかりの地をたずねて 2010年度
講座内容
2010年5月22日(土曜日)
講師 | 田端 泰子/研究センター理事 京都橘大学教授 |
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テーマと内容 | 細川ガラシャの生涯とその時代 明智光秀の娘玉子は、細川忠興の正室となり、のち丹後味土野に幽閉され、その後関ヶ原合戦前に自害するという数奇な運命を辿る。玉子の一生が日本の歴史のなかでどのようなインバクトを与えたか、人権の視点から論じる。 |
2010年6月5日(土)
講師 | 仲尾 宏/研究センター研究第3部長 京都造形芸術大学客員教授 |
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テーマと内容 | 朝鮮通信使と本能寺-1719(享保4)年の出来事- 八代将軍徳川吉宗の襲職を祝うために朝鮮通信使の招聘が行われた。宿館は本能寺という異例の京都滞在であった。江戸からの帰途の時は京都大仏殿前での招宴を朝鮮側が拒み、雨森芳洲はその説得に苦労するなどのことがあった。 |
2010年7月3日(土曜日)
講師 | 河内 将芳/研究センター客員研究員 奈良大学文学部教授 |
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テーマと内容 | 室町時代の祇園祭-武家と公家の見物をめぐって- 足利尊氏が室町幕府を京都に開いて以降、京都には幕府と朝廷が同居することになった。その室町時代に行われていた祇園祭を武家や公家がどうように見物していたのか、これまで知られていなかったその実像をみていく。 |
2010年9月4日(土曜日)
講師 | 井上 直樹/京都府立大学文学部准教授 |
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テーマと内容 | 円仁と赤山禅院-新羅人と日本人僧侶の交流- 京都市左京区修学院にある赤山禅院は、唐で修行した円仁が滞在していた在唐新羅人の村名に由来する。唐における円仁と新羅人との具体的な交流を通じて、改めてそのころの唐・新羅・日本の関係を考えてみたい。 |
2010年9月18日(土曜日)
講師 | 松下 佳弘/研究センター嘱託研究員 |
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テーマと内容 | 占領期の京都の朝鮮人学校―1949年「学校閉鎖措置」について考える 1945年の「解放」後、京都にも朝鮮人の手で子どもたちに文字や言葉を教える学校が開設された。しかし、1949年には全国一律に閉鎖措置がとられ、多くの子どもが公立学校へ転校した。当時の資料から京都での様子をさぐってみる。 |
2010年11月27日(土曜日)
講師 | 斉藤 利彦/研究センター嘱託研究員 |
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テーマと内容 | ささら説経と京都 ささらをすって神仏の霊験を語り各地を放浪した芸能者、ささら説経。彼らは、江戸初期に近江国関清水蝉丸宮を本拠地とし、各地に定住していく。京都には日暮八太夫が定住し、活動していく。八太夫を中心に、各地での彼らの生活を考える。 |
2010年12月11日(土曜日)
講師 | 秋定 嘉和/研究センター研究第2部長 池坊短期大学名誉教授 |
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テーマと内容 | 西陣の人権文化―戦前の人情と経済― 戦前の西陣は織物業を中心に高い技術を蓄積し、市場を掌握した。また、そこに展開された産業の成果は、ひろく花街や風俗文化にも影響をもたらした。京文化を考えるとき、京都の西域に花開いた西陣文化は見逃せない。 |
2010年1月15日(土曜日)
講師 | 上田 正昭/研究センター理事長 京都大学名誉教授 |
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テーマと内容 | 京都のなかの朝鮮文化(その1) ―秦氏ゆかりの史跡― 京都のなかには予想以上に朝鮮ゆかりの史跡が多い。古代から現代まで、順次紹介し検討する。その第1回として秦氏を取り上げる。 |
開催要項
時間 :午後2時~3時30分
場所 :池坊学園(室町通四条下る)美心館4階 42教室
受講料:1回 1,000円 ※賛助会員は無料