人権大学講座 2021年度

講座内容と日程表

2021年6月10日 木曜日【中止となりました】

時間 13時30分~13時40分
内容 開講式
講師 研究センター所長 坂元 茂樹
会場 ウイングス京都(中京区東洞院通六角下る)
時間 13時40分~17時00分
内容 シンポジウム パラリンピックと人権
講師 川島 聡
山下 達夫
坂元 茂樹
薬師寺公夫
概要 日本で障害のあるアスリートによる総合的な国際スポーツ大会である「2020年東京パラリンピック」が開催されます。この開催を契機に、障害のある人への理解と共感が広がることを期待します。同時に、それを一過性のものとはせず、障害のある人も障害のない人も、すべての人の人権が尊重される社会を作るためには何が必要か、また、障害の有無にかかわらず住みやすい社会であるためには何をなすべきかを、みなさんと一緒に考えたいと思います。
会場 ウイングス京都(中京区東洞院通六角下る)

2021年7月5日 月曜日

時間 14時00分~15時40分
内容 講義 排除される「人権」/包摂される「ダイバーシティ」 -「同性パートナーシップ制度」の制定過程をめぐって
講師 新ヶ江 章友
概要 近年、日本全国の自治体において、性的マイノリティのパートナー関係を認める「パートナーシップ宣誓制度」を制定しようとする動きが広がりを見せています。この制度が日本で開始されたことは大変画期的ですが、一方でこの制度には様々な問題点もあります。今回の講演では、この制度がどのようなものなのかをまず概観したうえで、地方自治体がなぜこの制度を進めようとしたのか、当事者たちはこの制度設計にどのように関与したのかについてお話しします。特に、大阪市における同制度の導入過程に注目しながら、「人権」と「ダイバーシティ」の関係について考えてみたいと思います。
会場 ハートピア京都(中京区竹屋町通烏丸東入る)

2021年8月3日 火曜日

時間 14時00分~15時40分
内容 講義 アテルイと田村麻呂は後世にどう伝承されたか ― 異文化への日本の視座
講師 菅澤 庸子
概要 古代日本(律令政府)と蝦夷の38年戦争における、日本の英雄・坂上田村麻呂と蝦夷の英雄・アテルイ。2人の英雄は後世にそれぞれどう伝承されていったのか。
古代日本の「蝦夷」観から始め、田村麻呂・蝦夷・アテルイに関する古代から中世の伝承、「清水寺縁起」に描かれた蝦夷、そして現代の学習マンガに描かれた両者の姿や奥州市水沢区の夏祭り、清水寺「顕彰碑」などを通して、日本の異文化に対する考え方の変遷をみていく。
会場 ハートピア京都(中京区竹屋町通烏丸東入る)

2021年8月23日 月曜日

時間 14時00分~15時40分
内容 講義 コロナ禍からの回復と人権の保障
講師 三輪 敦子
概要 新型コロナウイルス感染症は、私たちの生活を根底から変えました。経験したことのない不安や日常生活への制限を経験すると同時に、健康と経済への予想がつかない影響に脅かされる毎日が続いています。
コロナ禍では、世界で、そして日本で、人権に関する課題が顕在化しています。コロナ禍からの回復には人権の保障が不可欠であることを、できるだけ具体的な事例を交えながらお話ししたいと思います。
会場 ハートピア京都(中京区竹屋町通烏丸東入る)

2021年8月30日 月曜日

時間 14時00分~15時40分
内容 講義 労働時間法の現代的課題
講師 植村 新
概要 2019年4月から施行され始めた働き方改革関連法により、わが国の労基法は1947年の制定以来最大といわれる変化を迎えている。また、技術革新や産業のサービス化に伴い、多くの労働者の働き方も、制定当初の労基法が念頭に置いていた働き方から乖離したものとなっている。これらの変化を踏まえ、本講義では、労働者の働き方に密接に関連し、重要な法改正がなされた労働時間法に焦点を当てて、その現代的な課題を考察する。
会場 ハートピア京都(中京区竹屋町通烏丸東入る)

2021年9月10日 金曜日

時間 14時00分~15時40分
内容 講義 インターネットと社会の「分断」
講師 辻 大介
概要 近年、「社会の分断」が世界的に大きな問題となっています。ひとつは、Black Lives Matter に象徴されるような社会的マイノリティへの差別の(再)顕在化であり、もうひとつは、昨年のアメリカ大統領選挙でもみられたような保守とリベラルの対立の激化です。程度の差こそあれ、日本もまた例外ではありません。こうした「分断」の溝を深めているのがインターネットだとも言われます。どういうことでしょうか?ネット社会における「分断」問題のゆくえを、理論と実証の両面から探ります。講義の概要
会場 ハートピア京都(中京区竹屋町通烏丸東入る)

2021年10月7日 木曜日

時間 13時00分~16時45分
内容 フィールドワーク 在日コリアンの歴史・現状、多文化共生、東九条の成り立ち
講師 南 珣賢
村木美都子
山本 崇記
概要 ①在日コリアン高齢者(ハラボジ・ハルモニ)たちの『ありのまま』を目指して..南珣賢(京都コリアン生活センターエルファ事務局長)②コリアンオモニ(お母さん)から聞く「40番地」の歴史と今..村木美都子(東九条まちづくりサポートセンターまめもやし事務局長)意見交換・まとめ..山本崇記(静岡大学人文社会科学部准教授)
会場 受講者に別途案内します。

2021年10月18日 月曜日

時間 14時00分~15時40分
内容 講義 生きるための日本語 ~移住者と人権~
講師 木之本マリル
内田 晴子
概要 日本語を母語としない住民は、これまでも数多くいたが、日本語学習について社会全体の関心は決して高いとはいえなかった。2019年の日本語教育推進法の成立や、新たな国の在留管理政策の結果、地方公共団体や地域社会に求められる役割に改めて焦点があたっている。排外主義や差別、人権教育、多言語での情報保障、やさしい日本語といった課題と、日本語教育との関係はどう考えたらいいのか?いろいろな立場の「外国人」と日本語について、様々な側面から事例を元に考える。
会場 ハートピア京都(中京区竹屋町通烏丸東入る)

2021年11月15日 月曜日

時間 14時00分~16時00分
内容 ワークショップで考える「病と人権」
講師 渡辺 毅
概要 新型コロナウイルス感染終息の見通しが立たない中、人びとは疑心暗鬼に陥り、誰かを責めずにはいられなくなり、理不尽な非難が横行しました。コロナ差別、という言葉も生まれ、コロナは、私たちの「人権」の脆さを浮き彫りにしました。
けれども私たちの社会は、ハンセン病、エイズ、統合失調症などさまざまな「病」に対する不安や忌避感によって、これまでも繰り返し「人権」を侵し、揺るがしてきたのです。ではいったい私たちは、「病」にどんなまなざしを向けてきたのか。そのことをワークショップを通して一緒に考えてみたいと思います。コロナがもたらした「人権」の危機に立ち向かっていくためにも。
会場 ハートピア京都(中京区竹屋町通烏丸東入る)

2021年11月29日 月曜日

時間 14時00分~15時40分
内容 講義 近世京都の町家の継承と女性戸主-京都市太子山町の事例から-
講師 秋元 せき
概要 近世後期の京都において、庶民の女性は町家を継承していくうえで、どのような役割を果たしたのか。
また、女性戸主としての家屋敷相続や町人としての町自治への参加において、どのような矛盾や困難に直面したのか。本講座では、京都市歴史資料館架蔵写真帳「太子山町文書」及び、嘉永元年(1848)の「柏原一件」(秦家文書)と題する古文書の解読を通して、江戸時代の京都・太子山町に生きた町人女性のすがたをさぐる。
会場 ハートピア京都(中京区竹屋町通烏丸東入る)

2021年12月20日 月曜日

時間 14時00分~15時40分
内容 講義 外国人の追放と子どもの最善利益原則
講師 村上 正直
概要 外国人が日本から追放される場合、その追放理由などは日本が決めることができます。今でもそれはそうなのですが、ただ、近年、国際人権規約などの人権条約によって追放が制限されるようになってきました。例えば、親が不法滞在をしたことを主な理由として子どもも追放されるようなケースでは、子どもの最善利益の原則が働く場合があります。この講演では、子どもの最善利益の観点からする追放制限について考えてみたいと思います。
会場 ハートピア京都(中京区竹屋町通烏丸東入る)

2022年1月21日 金曜日

時間 14時00分~15時00分
内容 講義 人権について考える ― 私の人権論
講師 大谷 實(研究センター理事長)
概要 人権の内容とその限界を簡単に論じ、現今の社会で特に問題となっているプライバシーの権利、犯罪被害者の権利、自己決定の権利、性別と人権、インターネット人権などの新しい人権の課題について、憲法13条の個人主義及び幸福追求権の観点から解決を図りながら、「私の人権論」を展開する。
会場 ハートピア京都(中京区竹屋町通烏丸東入る)
時間 15時00分~15時20分
内容 修了式 研究センター理事長 大谷 實
会場 ハートピア京都(中京区竹屋町通烏丸東入る)