研究第3部
定住外国人の人権問題の研究
近代日本の植民地支配を背景とする在日韓国・朝鮮人をはじめ、近年増加しているさまざまな国籍の外国人労働者など、現在の日本には、多くの定住外国人が在住しており、いずれも生活・教育・在留資格などの面で種々の問題を抱えている。日本というフィールドでこの人々の人権問題を考えることは、日本社会のありようを明らかにし、その人権確立をめざすことである。多くの日本人は、日本は単一民族国家だと称してきた。しかし、日本列島は太古の昔より異民族・異文化の移入によりその文化を形成してきたのである。
研究第 3 部では、全時代を通じて日本が関わってきた周辺の諸民族への正しい歴史認識を探り、現代の日本における定住・非定住を問わず国籍・民族・文化の差異を認めつつ、その人権を尊重し、多民族の共生の道を求めることを研究テーマとしている。